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企業理念

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企業理念

1945年(昭和20年)は日本の歴史において大きな転換期を迎えた年でもありました。沖縄、広島、長崎、等々の悲惨な経験を経て、大日本帝国は同年8月15日に無条件降伏を強いられます。こうして第二次世界大戦は終結しましたが、そんな戦後の混乱期の中で私たちの歴史は始まりました。

創業者馬淵宇三郎は1930年頃(昭和5年頃)からすでに柳行李の行商を営んでいましたが、大戦争の経験を経た彼の経営思想は明瞭明快なものでした。「商いの基本は戦争のない平和な暮らしにある。だからこそ、皆が日々の平凡な暮らしに感謝し、その中で知恵を出し合い、できれば皆が平等に潤うように分かち合って、経済活動を行っていかなければならない」。宇三郎翁の頭の中には「自分さえ儲かればよい」という浅ましい考えはなく、その信念が今日の私たちの経済活動の原点を形成しているように思われます。こうして1945年(昭和20年)12月に株式会社マブチの前身マブチ工業所が岐阜市内に創立されました。

時は流れて1985年(昭和60年)9月24日。社史から鑑みて中興の祖と位置付けられる馬淵日出美は、時代の変化と会社の未来を鋭敏に感じ取り、まだ個人商店だったマブチ工業所を株式会社化して法人を設立するに至りました。ここに株式会社マブチが産声を上げることになりますが、この時の法人化も「自分さえ儲かればよい」という浅はかな思想から来るものではありませんでした。この段階で私たちが法人格を取得することの意味は、企業の重要な判断を個人の恣意的なものからより客観的なものへと発展させることにありました。こうして私たちは会社という一つの利益追求集団に一定の歯止めをかけることに成功したのでした。

しかしながら、日本中が高度経済成長期という猛烈な道を突き進んでいた時代は終わり、バブル経済の崩壊に象徴される激動の時代へと突入していきました。日本全体が未曾有の不景気に陥り、次々と企業が倒産していく中で、私たちも例外なくその煽りを受けました。「失われた二十年」という悲しい言葉が今日では定着していますが、岐阜のような小さな地方都市では今もなお「失われた二十年」が続いています。また、21世紀という新しい時代を迎え、アナログ社会がデジタル社会によって駆逐されてしまうかのような勢いを増しているIT化と情報化の怒濤が、私たちのような零細企業に更なる追い討ちをかけて切り込んできます。

私たちの企業理念は「自分さえ儲かればよい」という発想とは相反するものです。しかしながら、そういった発想を否定して、労働分配率を高めていけるほど余剰利益が容易に計上できる時代でもありません。そんな厳しい時代状況の中で、それでもなお私たちは創業時の理念を大切にし、世の中が平和であることに思いを巡らし、健康に働き続けられること自体に感謝しながら、日々できることをコツコツと誠実に積み重ねていきたいと思っています。

常に謙虚な姿勢と気持ちを持ち合わせ、皆様の温かいご支援とご叱責を承りながら懸命に努力していく所存でありますので、これからも株式会社マブチをよろしくお願い致します。

 
   

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